先日、呉市のk様にお伺い致しました。
※投稿についてk様了承済
k様は今年80歳になられる女性の方で、3年前にご主人を亡くされました。
もみじちゃんとの出会いは10数年前で、ご主人が面倒を見ていました。
もみじちゃんは野良猫ちゃんで、家の敷地内に入ってくるも全く近くには来ませんでした。
そんなもみじちゃんが可愛くて、ご主人が毎日ご飯をあげていましたが、人間が見ている所では
決してご飯を食べない子でした。
しかしある日から姿を1か月も見せなくなりました。
ご主人は心配して毎日「散歩」と言いながら探し続けていたそうです。
「家の中に入れてあげれば良かった」と後悔していたそうです。
ある日、庭先で「猫の鳴き声」がすると、ご主人があわててカーテンを開けると、もみじちゃんが帰って来ていました。
しかも子猫を3匹連れて。
ご主人は母乳の為に、栄養を取らせないといけないと言ってペットショップで高めのご飯を買ってきたそうです。
そういうご主人の気持ちが分かったのか、もみじちゃんも少しづつ触れるようになったそうです。
月日が過ぎ、子供達も大きくなってきたころ、相変わらずもみじちゃんは家に入ろうとはしませんでした。
ある日、自宅の前で1匹の猫ちゃんが車にひかれて亡くなっていました。もみじちゃんの子供でした。
もみじちゃんは、鳴きながらずっとその場を離れようとしませんでした。
ご主人ももみじちゃんを見て、毎日泣かれていたそうです。
それから半年後「急性肺炎」でご主人が亡くなられました。
その時に普段は庭でしか姿を見せなかったもみじちゃんが玄関先でずっと泣いていたそうです。
玄関を開けると、もみじちゃんと2匹の子供達が家に初めて入ってきて、ご主人の回りをずっと回っていたそうです。
本当にご主人の愛情は伝わっており、もみじちゃん達も感謝していたに違いありません。
ご主人のご命日以降は家猫として暮らす事になりました。
それから3年、もみじちゃんは老衰で虹の橋を渡りました。
野良ちゃんの時は、本当に大変な事もあったと思うけど、k様やご主人と出会って、子供達を安心して預けれる場所が
見つかって良かったね。
心からご冥福をお祈り申し上げます。